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教育基本法改正に対するフリースクール有志の声明

 今日、衆議院特別委員会で採決された「教育基本法改正法案」について、フリースクール等の仲間に呼びかけて作った声明文です。
 おととい日帰りで東京に行き、特別委員会の議員事務所をまわって配ってきました。
 採決されてしまったのは残念ですが、まだ参議院もあるし、教育基本法の改悪に反対する市民のグループが、座り込みなどで頑張っています。また、当初、成立もやむなし、という姿勢だった民主党が徹底抗戦の姿勢に変わったのは、ここに来て市民の声がいろいろ挙がってきたことと無縁ではないと思います。(マスコミは「○○日に成立か」という類の記事しか書かないので、それだけ読んでいると無力感にとらわれます。「動けば変わる」…すぐに結果が出なくても、行動をしていくことが大事なんだと思います。)


 教育基本法改正案の性急な採決に反対し、慎重な審議を求める声明文                           2006年11月9日
       教育基本法改正を考える
フリースクール・ホームスクーリング有志の会

 現在、国会で審議され、今月中にも採決が予定されている教育基本法改正案について、不登校その他様々な事情で学校以外の学びの場を求めている子どもたちの居場所に関わる者、また家庭で子どもを教育するホームスクーリングを実践する親として、慎重な審議を求めると共に、性急な採決に反対する意思を表明します。 
  <改正案の採決に反対する理由>

1.学校・教師への規制が厳しくなり、教育現場の矛盾を深める恐れがある
 今回の改正案については、日本弁護士連合会などをはじめさまざまな団体から、反対論が出されています。とりわけ、教育内容に対する国の介入を大幅に認めかねない現行法第10条の条文の変更などは、現在でさえ上意下達の弊害が出がちな公教育の現場の問題を、更に深刻化させる恐れがあります。
 子どもの心に届くような教育的な働きかけは、人と人、教師と子どもとの自由なまじわりの中で生まれてきます。現行の教育制度になじまなかった子どもたちが、私たちが運営するフリースクール等に喜んで通い、なんらかの学習や体験活動に積極的に参加するのを見ても、それぞれの子どもの個性に応じ、教育現場で自由な発想で教育内容が作られることが、いかに大事かがわかります。現在の公教育の中で、現場の教師がさまざまな規制と多忙さのために、自由に教育内容を考え、子どもたちに親身に接することができない状況に置かれていることが、私たちの所へ来る子どもや親の相談からも充分推測できます。
 今回の改正で、教師や教育内容への規制の強化により、教育現場の矛盾が更に深まり、子どもたちがますます追い詰められる恐れがあります。いじめも含めた理由で、現行の学校教育のもとで追い詰められフリースクールにたどりついた子どもたちの気持ちからも、様々な問題のある今回の改正案には慎重な審議を求めたいと思います。

2.公共心・徳目の押しつけではなく、子どもの問題行動の背景の理解を
 改正案では、公共の精神が強調され、教育の目標が「徳目」のように列挙されています。こうした徳目を国が決め、学校や教師に押し付けることは、憲法で保障された精神的自由からみても問題ですが、現在の「いじめ」など子どもたちをめぐる教育の問題を解決しようとする時、こうした徳目主義は効果が薄いばかりか、教育現場での建前主義を助長する可能性があると考えます。
 子どもが問題行動に走るのは、それなりの背景があってのことです。子どもたちはその背景を理解してくれる大人と出会い、自分を認めてもらうことで大きく変わっていくことができます。フリースクールで、不登校等の子どもが意欲を取り戻し、自立への道を歩み始めることが多いのは、自分を理解してくれる大人と出会ったという思いを持つことができるからです。
 そうした子どもたちの抱える困難の背景に立ち入る現場の教師・教育関係者の努力を援助する方向ではなく、公共心や徳目を上から押しつけるやりかたで解決しようとする今回の改正案には大きな問題があります。こうした公共心、徳目の押しつけは、教師、教育関係者、保護者が意見を出し合い解決策をつくりだす本来の教育現場のあり方を阻害する恐れがあります。

3.まず、現行の教育基本法の下でもできる施策を
 昨今の「いじめ」など現在の教育と子どもをめぐる諸問題に対し、現行の教育基本法の下でも為し得る施策はたくさんあると思われます。たとえば、1クラスの子どもの定員を減らし、教師と子どもとの人間的な関わりを増やすと共に行き届いた学習を保障すること、大学受験の仕組みを変えて高校の未履修問題の原因である行きすぎた受験競争を緩和することなどは、現行の教育基本法の下でも十分可能な教育改革です。
 不登校の問題についても、教育行政において様々な施策が行なわれています。その中で、多数の不登校の子どもが通っているフリースクール等民間施設と行政が連携し、フリースクールに通った日数を出席日数に振り替える等の措置(平成4年9月文部省通知)も取られ、不登校の子どもと親とに一定の希望を与えてきました。このような不登校に関わる民間団体と行政との連携をさらに進め、不登校への取り組みを強めることも現行の教育基本法の下で十分可能な取り組みだと考えます。また、そのような連携が真に不登校の子どもの利益になるものであれば、私たちフリースクールの側も援助を惜しまない意思があります。
 また、フリースクールのような市民が自主的に作る教育の場がたくさんできることが、不登校のみならず既存の学校で様々な困難に直面している子どもたちによりよい教育の機会を提供する可能性があります。教育の機会均等、国民に直接責任をもって行われる教育など、現行の教育基本法の精神をさらに進めたものとして、私立学校の設置基準を緩和するなどの措置も、現在の法制度の下で実現可能な施策と考えます。加えて、家庭で親が子どもを教育する権利を認め、ホームスクーリングを行なう家庭に対し行政がなんらかの援助を行なうことも、不登校問題の解決の一助になるはずです。
 様々な問題点が指摘されている今回の教育基本法改正案を性急に採決するのではなく、現行の教育基本法の下で可能な施策を早急に検討することを強く求めるものです。


<賛同者(順不同)> 
 田辺克之(神戸フリースクール代表・兵庫県)
 安藤昭治(NPO法人六甲地球クラブ代表・兵庫県)
 中尾安代(結空間代表・大阪府)
 林三知男(NPO法人フリースクール阿波風月庵代表・徳島県)
 黒田喜美(デモクラティックスクールまっくろくろすけ代表・兵庫県)
 中林和子(NPO法人ふぉーらいふ代表・兵庫県)
 松浦喜美世(ZERO-net代表・大阪府)
 奥地圭子(NPO法人東京シューレ理事長・東京都)
 小野洋 (ラミ中学校分校・兵庫県)・
 タカハシトール(フリースクール僕んち代表・東京都)
 大島静代(釧路フリースペース代表・北海道)
 野村俊幸(函館・登校拒否と教育を考える親の会・アカシヤ会・北海道)
 草深幸子(長野県)
 大山浩司(フリースクール・ドリームフィールド代表・静岡県)
 濱本正彦(北海道)
 大石 寿子(不登校ネットワーク兵庫世話人代表・兵庫県)
 木村 蘭(ひょうご子ども会議・兵庫県)
 山下耕平(全国不登校新聞社事務局長・大阪府)
 上田いせの(愛知県)
 上田晴日(愛知県)
 上田愛歌(愛知県)
 花井紀子(フリースクールフォロ代表・大阪府)
 大溪裕美(フリースクールフォロ・奈良県)
 今村圭一郎(フリースクールフォロ・兵庫県)
 佐々木房子(ゴロね親の会・愛知県)
 佐藤利恵(神奈川県)
 幸伊知郎(まなび場主宰・愛知県)
 池間圭子(デモクラティックスクール宙スタッフ・兵庫県)
 西野博之(NPO法人フリースペースたまりば理事長・神奈川県)
 斎藤義男(ふくしま登校拒否を考える会・ほんとの空くらぶ・福島県)
 遠藤知子(NPO法人珊瑚舎スコーレ理事・沖縄県)
 江川和弥(NPO法人寺子屋方丈舎常務理事・事務局長・福島県)
 水田信子(明石不登校から考える会世話人・兵庫県)
 山下敬子(わく星学校代表・京都府)
 小坂勝弥(わく星学校スタッフ・京都府)
 大久保拓哉(わく星学校スタッフ・京都府)
 山口 敦(わく星学校スタッフ・京都府)
 辰巳文子
(ホームスクーリングネットワーク・らくがきネットワーク・愛知県)
 福山敦子(岐阜県)
 後藤由美子(ウイズ・キッズ・兵庫県)
 伊勢達郎
(NPO法人自然スクールトエック/TOEC自由な学校代表・徳島県)
 樋口義博(のむぎ地域教育文化センター代表)
 島田和子(アルパイン自由学校・長野県)
 倉谷明伸(デモクラティックスクール宙スタッフ・兵庫県)
 田口正敏(田口教育研究所所長・東京都)
一海真紀(明石公園子どもの村であそぼうかい世話人・兵庫県)
 久貝登美子(ホームスクーリングネットひめじ・兵庫県)
梅井尚子(カウンセラー・兵庫県)
                以上48名 (2006年12月4日現在)



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コメント

この国のことを気にすれば気にするほど、このままの状態ではヤバイという確信をもちます。ヤバイという確信がありながら、国を愛することなどできません。なぜなら、愛とは盲目がつきものだからです。いい所だけでなく、悪い所も包み込んでしまうもの、それが愛情だからです。
 問題を問題とみなさず、改めなければならないところを改めず、愛(盲目)がそれらを包んでしまうとどうなるのかは、歴史がよく教えていることです。基本法改悪で、危険な方向へ国がすすんでいます。
http://blog.livedoor.jp/tarotohachinosu/

さくら様
コメントありがとうございます。
今日、この声明文を参議院特別委員会の議員のところへも郵送しました。赤穂浪士ではないですが、賛同者も47人になりました。
新聞などでこの特別委員会のやり取りを目にすると、とても暗い気持ちになります。
社民党の保坂議員のブログ(http://www.hosaka.gr.jp/)によると、与党は共謀罪の審議の方も急いできているようです。しかしそれは、教育基本法に対する反対運動の広がり方への危機感の現れとも言えないかと思うのですが…。
「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」(http://www.kyokiren.net/)のホームページによると、ぎりぎりですが反対の行動があちこちで起こってきているようです。特に若い人たちがこうした活動に参加してきていることを、僕はうれしく思います。こうした新しい動きが、かつての日本の社会運動にありがちだった組織に頼ったものではなく、一人ひとりが独立して自主的に動いていき、それらがゆるやかに結びついて大きなうねりとなることを願っています。

すごいですね

兵高教組ホームページ管理人のIwaChanです。フリースクール関係の方々が、こんなにたくさん連名で、メッセージを送って下さったのですね。とても励まされます。

運動はどんどんと広がっていて、マスコミで確実視されていた8日の本会議採決を阻止しました。次は14日、15日が大きな山場です。

私たちの、教育基本法改悪に反対するメールフォームも毎日大変な賑わいです。また、のぞいてみて下さい。

http://www.hyogo-kokyoso.com/webmail/kyoikukihonho1.shtml
です。

Iwachan様

ごくろうさまです。気持ちとしては、国会前の座り込みに参加したいのですが、なかなか動けずもどかしい限りです。神戸での公聴会では、与党推薦の参考人まで、「慎重に審議を」と言っていたようですね。
先日参加した神戸弁護士会主催の教育基本法のシンポジウム、とてもよかったです。若い弁護士さんが熱い思いを語り、楽しい理科の授業を実践してきた中学の教師が、「教育改革」の波に追い詰められて行く教育現場の状況をわかりやすく話し、マスコミで働く若い女性がういういしく自分を語りました。ラミ中の代表の田中さんも、保育園とラミ中の子どもとの出会いから感じだ想いを語りました。こうした一人ひとりの現場からの想いを語り合うような会を、何かできないか、と考えています。

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